雀巽の日記帳

雀巽が綴る日常の記録

「エンジニアのための理論でわかるデザイン入門」を読んだ

「エンジニアのための理論でわかるデザイン入門」を読みました。

一言でまとめると、「デザインにどう取り組むべきかのガイドライン」という本で、とても良かったです。

読んでみて「あーーーなるほどーーー!!!」という感じで、目の前がスッキリする感じでした。

これを読めばすぐにデザインができるようになるという本ではありませんが(というか、たぶんそんな本は無い)、 これを読めば、今後デザインをする際にどいういうことを考えて行けばよいのかがわかるようになる、という本でした。

印象に残ってるフレーズは、

"デザイン"にセンスや芸術性は不要

です。

このままだと語弊があるとは思いますが(センスや芸術性が必要な部分もある)、 「センスがないから」という言葉で逃げている人に対しては有効な言葉だと思います。

また、

デザイナーに IT スキルが必要になってきたように、IT エンジニアにもデザインスキルが必要になってきており、いずれその垣根もなくなるのではないでしょうか。複数の専門分野が必要だとされている昨今、そのうちの1つがデザインスキルで、具体的には "直感的な操作性" と "楽しく人を惹きつける誘致性"、このあたりがこれからは必要になってくると思います。

という事も書かれていて、ほんとそのとおりだと思いました。

特に、少数精鋭チームで開発を進めるような場合、内部向けツールの UI/UX 設計までエンジニアが行う、というケースは多くあると思います。

内部向けツールだから……と、使いにくい UI を提供してしまうと、それを利用した業務に影響を与えることもありますし、 芸術的デザインは不要にしても、「直感的な操作性」を提供することは非常に大事だと思います。 「楽しく人を惹きつける誘致性」があれば、業務も楽しくなるかも知れませんし、内部向けツールだとしても UI/UX の重要性は非常に大きい、と感じます。

ちょうど今まさに、例のロンドンのスタートアップで、 とある業務用の Web アプリの実装をデザインからサーバーサイドの実装まで1人で進めていたところだったということもあり、色々と響く部分が多かったです。

最初の道標として、良い1冊だと思います。