「UNIXという考え方」が「成功者の哲学」という感じの良書だった
「UNIXという考え方―その設計思想と哲学」を読みました。
- 作者: Mike Gancarz,芳尾桂
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 単行本
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タイトルにも書いてありますが、「成功者の哲学」という印象を受けました。
基本的にはソフトウェア開発に関する「設計思想」や「哲学」について書かれている本ですが、 その考え方や哲学はソフトウェア開発という狭い枠を超えて適用できるんではないかと思います。
おそらくこの考え方の最も根底にあるのは柔軟で在り続けることです。
常に変化し続ける世界を想定し、将来を見据えたアプローチをすることが UNIX の考え方だとも書かれています。
リーンスタートアップやアジャイル開発の考え方とも繋がる感じがして面白いです。 全ては変化の激しい環境で生き残っていくためにどうするか、という共通点があるかなと思います。
個人的に面白かった話は「ソートアルゴリズムすら満足に書けない成功したプログラマ」の話でした。 これに関して、アインシュタインが言ったとされる『複利』に関する話が取り上げられてるのも印象的でした。
読んでみて、色んな人が若者課題図書としてあげる理由がわかるなーと感じました。 本編が140ページちょっとな薄めの本なので、一度読んでおくと良いと思います!
変化への適応能力の重要性を再認識させてくれる良書でした!