「Head Firstデザインパターン ―頭とからだで覚えるデザインパターンの基本」を読みました。
Head Firstデザインパターン ―頭とからだで覚えるデザインパターンの基本
- 作者: Eric Freeman,Elisabeth Freeman,Kathy Sierra,Bert Bates,佐藤直生,木下哲也,有限会社福龍興業
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2005/12/02
- メディア: 大型本
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新人研修中に凄腕エンジニアに薦められて早三年半、やっっっと読みました。 流石凄い先輩が推薦してるだけあって、期待通りかなりの良書でした。
以下、良かったところをザックリ書いていきます。
パターンが活躍する実例から導入が始まる
特に良いなと感じた点は、各パターンが活躍する実例から導入が始まる点です。
大まかな流れとしては、「こんなものが作りたいんだよねー」という小話(要件)が最初にあり、まずはそれに沿った設計が提示されます。 すると要件の変更やら何やらが発生し、現状の設計のままだと問題があることに気づき、リファクタリングを余儀なくされます。 そこで「むむ、確かに。どうしたら良いんだろう」と考えさせられてからの、パターンの登場!
このような流れなので、そのパターンが適用できる状況や、解決可能な問題がスッと頭に入ってきます。
パターンへの深い理解がしやすく、記憶にも残りやすい作りになってるなと感じます。
デザインパターンへ懐疑的な人へのメッセージ
デザインパターンへ懐疑的な人へのメッセージが載っていたのも良かったです。
というのも、実は「優れたオブジェクト指向設計をしてればデザインパターンは不要では?」と若干思ってました*1。 しかし、そうじゃないんだよと、デザインパターンを学ぶことに意義はあるよと、そういう話があり良かったです。
重要度が高いパターンの重点的解説
使用頻度が高く重要度が高いと思われるパターンを重点的に解説してある点も、メリハリがあり良かったです。 正直「こんなにいっぱいあんのかよ」と思ってたので、重要なものを示してくれるのは本当にありがたかったです。
パターンは単なる道具
「デザインパターンに縛られるな。パターンは単なる道具。基本は設計原則に従いシンプルに保て」と言った、当然だけど初学者がハマりがちな罠への言及もしかっかりあり良かったです。
目指すところは優れたオブジェクト指向設計者であるというのを強く感じました。
まとめ
とっても良い本でした!
*1:ホントは本を読むのがめんどくさくてそう言い訳してただけです。笑