『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』を読んだ
『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書「プレーイング・マネージャー」になってはいけない』を読みました。
部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: 単行本
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端的にいうと素晴らしい本でした。
部下を持ってなくても、人と協力して何かを行う機会がある人は読んでおいて損はないです。
つまり、ほとんどの人は何らかの学びや気付き、もしくは自分の考えに深みを出すための何かがあると思います。
メインの「任せ方」に関する要点は、
- 人間の能力と時間の有限性を理解すること
- 各々がスムーズに動けるようにすること
- 「長所」と「短所」がトレードオフだと理解すること
あたりかなと捉えました。
この辺を理解していると、タスクを抱え過ぎたり、無茶振りしたり、不適当な教育をしたりといったことが減ると思います。
それに加えて「多様性がある組織は強い(同質化した組織は弱い)」ということも、常に念頭に置く必要がありそうです。
また、精神論を振りかざさないという話題の中で、
- 「働けば働くほど、生産性があがる」と考える人が居るが、科学的根拠はなく、むしろ「短時間に集中して取り組んだほうが、労働生産性は向上する」
- あらゆる医学的根拠が「若い人であっても、長時間労働すると、注意力や生産性が低下する」
ということが書かれていたのですが、これはぜひ全員に知ってもらいたいです。
これについては、本当に自分の考え方と一致していたので、今度から積極的に引用していきたいと思います。
また、
- インプット(人・本・旅)を増やし、洞察力を育てる(適材適所を実現させるためには洞察力が必要不可欠)
- 世代ごとに「違う音符」を持っている(60代に、20代、30代の考えは「わからない」)
- ロサダの法則(人は、「褒める」と「叱る」の割合が「3:1」でないと、ポジティブな気持ちを保てない)
といったことが印象に残りました。
内容と直接関係は無いのですが、本を通して、ライフネット生命 CEO 出口さんは、本当に絶えず学び変化してきた人なんだと感じました。
柔軟であり続けること、変化に適応し続けることは本当に重要なので、ぜひ見習いたいです。
非常に読みやすい良書ですので、ぜひ読んでみてください!