TOEIC 920点、IELTS 7.0 を取得するまでに行った勉強法のまとめです。
TOEIC 900点が必要な人や、海外留学のために IELTS 7.0 が必要な人はもちろん、 私自身 TOEIC 400点台からスタートしたので、これから英語の勉強を始めようと考えてる人にも役立つと思います。
参考にしやすいように、目安となるスコアごとに、メインで取り組んだ学習をまとめてみました。
目次
最新スコア(執筆時点)
- 2017年05月 TOEIC 920点
- 2017年12月 IELTS General 7.0
- 2018年03月 IELTS Academic 7.0
公式認定証届いた! pic.twitter.com/R6lVVnIU8F
— 雀巽(じゃくそん) (@necojackarc) June 17, 2017
IELTS for UKVI のテスト結果無事アメリカから届いた!良かったー!てか、届くの思ってたよりメッチャ早い。笑 pic.twitter.com/154AO6ad3c
— 雀巽(じゃくそん) (@necojackarc) March 26, 2018
注意事項
わかりやすさと簡潔さのため、重点的に取り組んだことのみに絞って記載しています。 実際には同時に他の勉強を進めていたりと、必要と感じたことを適宜行っていました。
目標スコア別勉強法
- TOEIC ~600 基礎英文法を固める
- TOEIC ~800 基本ボキャブラリーを抑える
- TOEIC 900~ 音読メインで英語を身体に馴染ませる
- IELTS ~7.0 多読・多聴で総合力を上げ続ける
1. TOEIC ~600 基礎英文法を固める
私は TOEIC 440点からのスタートだったのですが、最初に重点的に取り組んだのは基本文法の理解です。
文法というと、受験英語のイメージが強く、あまり役に立たないと考える方もいるかも知れませんが、初期段階で文法を抑えるのは非常に重要です。
いわゆる、基礎体力のような感じで、その後の伸びに大きく左右すると言えます。 極論を言ってしまえば、文法がわかってて単語の意味がわかれば理解できるからです。
また、スピーキングやライティングなどのアウトプット系でも文法は非常に大事になります。 こちらも極論を言うと、文法と単語がわかってれば伝えられるからです。
メイン教材: 一億人の英文法
学習初期でメインで取り組んだ教材が一億人の英文法です。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 68回
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やや分厚いですが、最初に抑えるべきことが全て書いてあると感じました。
全てを理解しようとしすぎると心が折れると思いますので、とりあえず通読することを目標に、少しずつ読み進めると良いと思います。
オススメの使い方としては、説明を読んだあと、イメージしながら例文を繰り返し音読するという方法です。
一億人の英文法には、ネイティブがその文法を聞いた際にどういうイメージが湧くのか、ということが重点的に書かれています。 そういった感覚やニュアンスを意識しながら、納得行くまで音読を繰り返す、ということを行いました。
2. TOEIC ~800 基本ボキャブラリーを抑える
文法と単語と書いた通り、次は基本ボキャブラリーを抑えます。
ただ、単語帳を繰り返し暗記するのは、最も苦手な学習法のひとつでした。 そもそも同じ教材を繰り返すことが苦手で、大学受験でも行ったことがありません。
そういった方は、多いんじゃないでしょうか?繰り返し学習は大事だと確かに言うけれど……メッチャつまらないんですよね! そんな簡単に繰り返し学習ができたら、今頃誰も苦労してねーよ!という気持ちになります。笑
というわけで、何なら繰り返せるかと考えた末、「同じ本を読むのは嫌だけど、同じ曲を聴くのは大丈夫!」という雑な結論に達し、 ボキャブラリー習得には CD 教材をメインに使うことにしました。
面白い CD なら繰り返し聞いても苦じゃないし、通勤時間でも取り組めるなと思ったからです。
実際、効果はてきめんで、通勤時間の聞き流しを繰り返すことで、みるみるうちに頭に単語が残っていきました。 苦手だった単語帳の読み返しは、1回のみ行い、計2回通読したのみです。
この学習法を行った直後に受験した TOEIC では760点を取得しました。
メイン教材: DUO 3.0
最強の単語帳との呼び声もある DUO 3.0 を使用しました。
- 作者: 鈴木陽一
- 出版社/メーカー: アイシーピー
- 発売日: 2000/03/15
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- 出版社/メーカー: アイシーピー
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
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DUO 3.0 は単語・熟語ともに重要語彙を網羅しており、かつ例文が面白い上に、会話に役立つフレーズも多いという神っぷりです。
そして、鍵となるのは「復習用 CD」の存在です。こちらは DUO 3.0 に記載されている例文を全て読み上げてくれるものです。
具体的な学習方法としては、ひたすら復習用 CD を聞き流すのがメインです。
それと同時に、時間があるときに少しずつ例文を読み進めます。 その際、単語を全て覚えようとしなくて大丈夫です。というか、無理です。 大事なことは例文の内容を大まかに把握しておくことです。
大まかに例文の内容を把握しつつ、音声の聞き流しを行うと「あ、この例文って確かこういう意味だったなー」と、 少しずつ例文が意味を含めて、記憶に残っていきます。
それを更に繰り返すと、「この例文は確かこういう意味だから、それぞれの単語の意味はこうだろうな」と更に記憶が鮮明化していきます。
もちろん、何度聞いても例文が思い出せないケースでは、辞書のように単語帳を見直す必要がありますが、 これを繰り返すことで、大まかな例文の意味把握 => 例文の意味把握 => 各単語の意味把握と、音声聞き流しで記憶の定着が進みます。
3. TOEIC 900~ 音読メインで英語を身体に馴染ませる
ここまでの学習で、英語学習を進める上での基本体力(文法・基本単語)が身についています。
次にやることは、とにかく英語を身体に馴染ませることです。 英語を英語として理解できるような身体をしていきます。
この段階で最も重視したトレーニングは音読とシャドーイングです。
音読とシャドーイングは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング、全てに効きます。 詳しい効能については色々な解説が他にあるため省きますが、全てを信じて音読とシャドーイングをします。
最終的には、目標を超える920点を取得することができました。
メイン教材: 「映画英語のリスニング」シリーズ + レアジョブ Daily News Article
会話系教材として「映画英語のリスニング」シリーズ、ニュース系教材としてレアジョブの Daily News Article を主に使いました。
ボトムアップ式 映画英語のリスニング 新装版―NewYork Detective Story (CD BOOK)
- 作者: 森田勝之
- 出版社/メーカー: ディーエイチシー
- 発売日: 2007/09/04
- メディア: 単行本
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使い方としては単純で、
- 音源をざっと聞く
- 本文を読み全体を理解する
- もう一度音源を聞く
- 音読をする
- シャドーイングをする
といった感じです。毎回この通りではありませんでしたが、 基本的に、「聞いて音読」、もしくは「聞いてシャドーイング」を納得が行くまで繰り返していました。
特に「映画英語のリスニング」シリーズはお気に入りで、今でも各シリーズのストーリを覚えています。
音読やシャドーイングのトレーニングでは、文法や単語の学習とは違って「何かを覚えていく」実感が無いので不安になるかもしれませんが、信じて続けましょう!
音読やシャドーイングは「トレーニング」、文法や単語は「学習」といった感じで、学習を通して覚えたことを、 トレーニングを通じて染み込ませていくイメージです。
4. IELTS ~7.0 多読・多聴で総合力を上げ続ける
TOEIC 900点という目標も突破したので、次は IELTS を受験することにしました。
日本ではマイナーな試験ですので補足しておくと、IELTS 6.5 が海外大学院入学ボーダーといったレベル感の、9点満点の試験です。 主にイギリス、カナダ、オーストラリアで使われており、留学や移民のためのビザ申請に使える、非常に認知度や評価の高い試験です。
TOEFL 同様、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングと4技能の試験を行います。
TOEFL 100 = IELTS 7.0 と多くの換算表ではなっており、実際 IELTS 7.0 を取得すると、多くの海外大学への門戸が開かれることとなります。
そしてこの IELTS 7.0 取得に最も貢献したのは多読・多聴でした。
メイン教材: IELTS 問題集 + CNN 10
IELTS 7,0 を取得する上で効果的だった教材は IELTS 問題集と CNN 10でした。
- 作者: Cambridge University Press
- 出版社/メーカー: Cambridge English
- 発売日: 2017/07/06
- メディア: ペーパーバック
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IELTS の問題集は、とにかく Academic のリーディングを解きまくりました。 この頃は語学学校にも通っており、平均1日2パッセージ位読んでたと思います。
読む、解く、撃沈する、読み直す、単語を調べる、もう一度読むを繰り返し続けていました。
CNN 10 は CNN が提供する学生向けの Podcast チャンネルです。 一言で言うと、10分間ニュースです。平日は毎日更新され、スクリプトもついています。
学生向けのニュースなので、世界情勢に関するトピックが多く、非常に楽しめます。
もちろんアメリカの話題も多いですが、基本は今世界が注目するニュースを取り上げている、という感じです。 例えば仮想通貨やフェイクニュースなどのホットな話題、そして世界を騒がす北朝鮮についてなど、幅広く扱っています。
日本の高速餅つきが取り上げられている回もありました。
Pounding Mochi with the Fastest Mochi Maker in Japan
まぁ、これはずっと日本人のおっちゃんが餅つきについて語ってるので、リスニング要素はありませんが……!
やらなかった勉強法
スコア別の勉強法まとめについては以上ですが、やらなかった勉強法、もしくは諦めた勉強法についても紹介しておきます。
意図としては、この勉強法をやらなくてもこの点数位まで行くんだなということを伝えたいのがひとつ、 そして、学習法には人それぞれ向き不向きがあるから向いてるのを選ぼうというのがもうひとつです。
1. 単語帳学習
DUO 3.0 の CD を繰り返し聞くという学習法はしっかり行いましたが、単語帳を繰り返し覚える、という学習方法はほんと行いませんでした。
正確に言うと、続けられませんでした。実際何冊か購入してみましたが、全く続かず、そして全く頭に入らず、すぐに辞めてしまいました。
結局、しっかり取り組んだ単語帳は DUO 3.0のみでした。
唯一 DUO 3.0以外で1周以上できたのは、「金フレ」と呼ばれる以下の TOEIC 向け単語帳でした。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
- 作者: TEX加藤
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: 新書
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その他の単語帳は、6冊以上購入しましたが、全て開始直後に挫折し、読み切ることすらなく古本屋で売りました。
なんというお金の無駄……!
ただ、続けられない学習法や教材に固執して英語の勉強が頓挫するよりかは、遥かに良かったかなと思います。
実際、単語帳に関しては DUO 3.0 と金フレ以外は全くこなせてないにも関わらず、TOEIC 920点、IELTS 7.0が取得できています。
IELTS で更に高得点を目指すには、もしかすると単語学習が必須になってくるのかもしれませんが、 TOEIC 900点、そして IELTS 7.0は古典的な単語帳学習から逃げた人間でも取れるということは確実です。
2. ディクテーション
面倒臭すぎて無理でした……。時間、体力、根気、全てが段違いに必要です。
「映画英語のリスニング」シリーズでは一部穴埋め式のディクテーションがありますが、それは大丈夫でした。
穴埋めなので、体力も根気もあまり必要としなかったからだろうなと自己分析しています。
3. 洋画/海外ドラマ/洋楽
これは完全に興味や趣味の問題で、学習に取り入れるのが非常に難しかったです。
ただ、コレらに関しては、洋画や海外ドラマが好きな人は絶対に取り入れたほうが良いです!!間違いない!!
単語帳とディクテーションについては、まぁやらんでもええやろと開き直りきってるんですが、 このあたりは続けれるなら学習教材として是非取り入れたかったというのが本音です。
日本アニメの英語版、メジャーリーグの中継、TED Talk や CNN などは見続けるのが全然苦じゃないので、完全に趣味の問題です。
すっっっごく気が向いたり、どうしてもこれをやらなくてはダメだ……という日が来たら、チャレンジしてみようと思います。
伝えたかったのは続かない教材は無理して選ばなくてもいいと思うということです。
無理して続かないよりは、無理せず続けるほうが良いです。
英語学習の道しるべ
英語上達完全マップは、英語を学習する上で最強の地図です。
英語学習の迷路から脱出!初級から TOEIC 900レベルまでご案内!
とあるとおり、まさにそのレベルまでしっかり案内してくれます。
今自分がどの程度のレベルなのか、このレベルのときにはどうしたら良いのかなど、このサイトを適宜確認していました。 また、勉強法についてもかなり参考にしました。伸び悩んでるときや、困ったときもいつも読みに戻っていました。
面倒臭がりなので、かなり勉強法をアレンジし、自分が続けれるように変更していますが、 正直、直接あって感謝の言葉を伝えたいレベルに助けてもらいました。
ありがとうございます!
まとめ
目安となる流れは、
- 基礎文法
- 基本単語
- 音読・シャドーイング
- 多読・多聴
です!
最も大事なことは、自分にあった勉強法を選ぶことだと思います。
現在の自分の英語力、自分の考え方や趣味に合わせて、効果があり続けれる勉強法や見つけれれば、勝ったも同然です。
そして、何をすれば良いかわからなくなってしまったら、英語上達完全マップで現在地と進む方向を確認しましょう!
それぞれ自分にあった勉強法でステップアップしていきましょう!
関連記事
実は以前 TOEIC 850点を取得した際にも勉強法をまとめています。 とっ散らかっておりあまりまとまっていないですが、当時使った教材をあらかた列挙しています。
よければこちらも参考にしてみてください。